LMP2クラスでは、オープニングラップでユナイテッド・オートスポーツUSAの22号車オレカ07・ギブソン(フィル・ハンソン/ファビオ・シェーラー/フィリペ・アルバカーキ)を駆るハンソンが、PPスタートのチームWRT31号車オレカのロビン・フラインスを1周目にパスしてトップに浮上。
その後はセーフティカーのタイミング等での有利・不利もありながら、22号車がクラスをリードし、31号車らが追う展開となった。2時間経過時点では31号車のフェルディナンド・ハプスブルクがトップに立つが、セーフティカー・ピリオドが終わると22号車アルバカーキが再びトップに。
そこからは22号車がリードを保ち、開幕戦スパ以来となる今季2勝目を飾った。2位にはチームWRTの31号車オレカ、3位にはレーシングチーム・ネーデルランドの29号車オレカが続いている。
■LMGTEプロ:6時間にわたって続いた接近戦を92号車ポルシェが制す
ポルシェ2台、フェラーリ2台によって争われるLMGTEプロクラスは、ポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR-19(ケビン・エストーレ/ニール・ジャニ)がクラスポールからスタート。
このクラスではもはやおなじみとなった超・接近戦は序盤から続き、92号車ポルシェとAFコルセ51号車フェラーリ488 GTE Evo(アレッサンドロ・ピエル・グイディ/ジェームス・カラド)が、長時間にわたりテール・トゥ・ノーズのトップ争いを繰り広げる展開となった。
そんななか、91号車ポルシェは目前でスピンしたLMGTEアマクラスの車両と軽く接触した影響で、序盤にして右フロントに傷を負っての戦いを強いられる。
51号車フェラーリは2時間過ぎに激しいトラフィックのなか、1コーナーで92号車ポルシェから首位を奪うが、3時間を前にした3度目の同時ピットで92号車が素早い作業により再逆転。後半戦も92号車を先頭に秒差の争いとなった。
5時間目に入ると、91号車ポルシェのジャンマリア・ブルーニと、52号車フェラーリのミゲル・モリーナの3番手争いも激化する。
残り1時間を前にしたピット作業を終えるといったんはトップ2台の差が広がるものの、ラスト10分ではまたもコンマ差に接近。しかし残り2分で51号車のピエル・グイディがスプラッシュのためのピットへ向かい、勝負あり。92号車が開幕戦に続き今季2勝目を挙げた。
2位に51号車フェラーリ、3位にバトルを制した91号車ポルシェが入っている。
