──先日、スーパーフォーミュラではこれからの50年計画というものが発表されました。台数を増やすという話もあり、となると新規チームが必要になってくると思いますが、NAKAJIMA RACING第二弾みたいな、自身のチームを立ち上げることは考えてますか?
「それは正直なところ、申し訳ないですけど、全然考えてはなかったです。現状では……全然それは考えられてなかったです」
──ご自身でチームを持ちたいといった夢はないのでしょうか?
「そういうことができていけば一番幸せなんだろうなとは思いつつ、やっぱり世の中の状況……のせいにするのあれですけれど、非常に難しいことでもあるのも間違いないなとは思っています。なかなかそう簡単にできることではないな、というのが正直な印象ですかね、チームを持つということに対しては」
──「レーシングドライバーとしてだけではなくトヨタの中でできることを」というのは、たとえば若手の育成などにもっと入り込んでいく形になるのでしょうか?
「そうですね、そういう部分はひとつ、自分にできる大事なことだと思いますし、今回のWECのドライバーのことに関しても、やっぱり若い世代にもっともっとチャンスを与える……というよりは、若い世代をこれから育てていくことがトヨタのモータースポーツの軸としてすごく大事なことでもあるっていうことの、一環だとは自分も思っているので、やっぱりそこに関わっていくということがひとつ自分の大事な仕事になっていくんじゃないかとは思っています」
──ということは、WECの現場には来年以降も帯同するということでしょうか?
「まだ、はっきり全部決まっているわけではないので何とも言えない部分はありますけど、自分はそういうことになっていけば良いな、という個人的な希望は持っています」
──今回はレース後にルーキーテストがありますが、そこにも帯同し、アドバイスなどもされますか?
「正直なところ、まだルーキーテストの段階では自分の立場はレースドライバーだと思っているので。そんなに思い切って現場に介入していくということは正直ないと思います。ただもちろん自分の立場は変わってはいくので、そういうことも意識しながらルーキーテストも見ていくんじゃないかとは思っています」
