群雄割拠の2023年WEC、開幕戦セブリングは37台が出走へ。グリッケンハウスのドライバーも確定

　開幕戦セブリングのハイパーカークラスには11台が参加し、フェラーリ499Pとバイコレスが開発したヴァンウォール・バンダーベル680がデビューする予定となっている。

　同クラスではJOTAとプロトンのカスタマーポルシェ963を除けば、先にアナウンスされたフルシーズンエントリーリストに載る全車が、IMSAセブリング12時間レースの前日金曜日に行われる1000マイルレースに参加する。

　昨シーズン限りでGTEプロが廃止されたことから、唯一のGTカテゴリーとなったGTEアマクラスでは、ポルシェ勢を中心にドライバーラインアップのアップデートが行われている。

　IMSAのGTDクラスで、ライト・モータースポーツの16号車ポルシェ911 GT3 Rをシェアするライアン・ハードウィックとザカリー・ロビションは、ハリー・ティンクネルと組んでプロトンの88号車ポルシェ911 RSR-19に乗り込む。また、プロトンのもう1台のポルシェは、チームオーナーのクリスチャン・リード、ジュリアン・アンドラウアー、ミケル・ペデルセンがシェアすることになった。

　マッテオ・カイローリは、AOレーシングのポルシェでPJ.ハイエットとグンナー・ジェネットのアメリカ人コンビと組み、ベン・バーカーとリカルド・ペーラは、GRレーシングでマイク・ウェインライトのコドライバーとして継続参戦する予定だ。

　アストンマーティンのワークスドライバーであるニッキー・ティームは、ポール・ダラ・ラナとともにノースウエストAMRアストンマーティン・バンテージAMRに乗り込むが、同マシンを駆る3人目ドライバーはまだ確定していない。

“シーズン11”となる2023年のWEC開幕戦は3月17日（金）に行われる。これに先立ち前週の11日（土）と12日（日）には全チームが参加する公式テスト“プロローグ”が、オープニングレースの舞台となるセブリングで実施される。

■2023年WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイル エントリーリスト（3月1日発表）