バセロンはまた、ハイパーカーのいくつかのライバルがこのクラスに初めて参加することを念頭に、トヨタにとってはセブリングでできるだけ多くのポイントを獲得しておくことが、「目標」であったと述べた。
フェラーリのル・マン・ハイパーカー(LMH)だけでなく、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツとキャデラックのチップ・ガナッシ・レーシングも、ともにWECに初めてLMDh車両を投入。“伸びしろ”はあるものと考えられる。
「我々は、いくつかのニューカマーに感銘を受けた」とバセロンは述べている。
「フェラーリは、そのクルマでトラブルなく8時間を走った。キャデラックも、とても印象的だった。彼らはすぐに我々に近づくだろう」
ロペス、可夢偉とともにポイントリーダーとなったコンウェイは、トヨタが序盤のレースで、ロングランでの戦い方を確認したことを示唆した。
「最初の数スティントは、タイヤマネージメントとダブルスティントをこなすことで、僕らがライバルに対してどのように戦うかを確認することができた」
「とてもうまくいったし、特にタイヤをキープする必要があるときは僕らにペースがあったようで、それがアドバンテージになった」
「フェラーリは戦略から外れてしまい、彼らの思い通りにならなかった。その後は、僕らのレースペースで、リードを広げることが目標となった」
フェラーリから抜け出した後、トヨタの2台はレース中ずっと拮抗していたが、中盤に差し掛かったところで可夢偉が8号車の前に出て行ったときに初めて、差が広がった。
「近年、我々は楽なレースをしてきたと言われるが、決してそうではない」とバセロン。
「今日もまた、とてもストレスの多いレースだった。我々の2台のマシンは全開で、それを管理するのが難しかった」
「8時間後に2台が3秒以内でフィニッシュしているのだから、複雑で、とても難しいのだ。事実上、同等だったと言える」