94号車プジョー9X8をドライブするのロイック・デュバルは、予選開始時にメインストレートでフェラーリ499Pの2台に接近してウィービングを行ったとして、スチュワードから戒告処分を受けた。
スチュワードからのレポートには、次のように記されている。
「スチュワードは、この行為は意図的でなく、妨害でもないが、それでも容認できないものであり、この特定のケースでは戒告処分で十分であると判断した」
また、インターユーロポル・コンペティションのLMP2ドライバー、ファビオ・シェーラーは、FP3のターン1でAFコルセ54号車フェラーリ488GTE Evoのフランチェスコ・カステラッチと接触したため、シーズン終了までの執行猶予付きながら(決勝での)ドライブスルーペナルティという裁定を受けた。
両ドライバーはセッション終了後、聴聞のためレースコントロールに呼び出された。スチュワードの報告書によると、シェーラーは「自分のミスであることを認め、ピットから出て1周目でタイヤがまだ冷えていたと説明した。そのため、ブレーキングポイントを見誤った」としている。
LMP2タイトルを争うインターユーロポールのオレカ07・ギブソンは、トリスタン・ボティエのヴァンウォール・バンダーヴェル680ギブソンともFP3の際にターン6で接触している。この件ではボティエの方に、同じく執行猶予付きのドライブスルーペナルティが与えられている。
■FP3でフェラーリを襲ったトラブル
ニクラス・ニールセンの50号車フェラーリ499Pは「ホイールハブベアリングの小さな機械的故障」のため、FP3で予選シミュレーション走行を行うことができなかったと、パフォーマンス・シミュレーション・テクニカルレギュレーション・マネージャーのマウロ・バルビエリは述べている。
51号車のジェームス・カラドもプラクティスで予選シミュレーションを完了しなかった。彼らは結局、予選で6番手と7番手に終わっている。
バルビエリは「予選(の結果)は主に、細かいディテール、アタックラップをまとめること、そして適切な準備に関係している」と述べた。
「すべてのディテールが正しい方向に向かうとは限らない。これはチームとして学び、改善できることだ」
フェラーリは、499Pにとって新しいサーキットである富士に向けて、2週間にわたって集中的なシミュレーターテストを行ってきた。また、前戦モンツァから今週末までの間にバルセロナも訪れている。フェラーリはこの後、WEC開催前のサーキットで走行できる30日間以前の期限内に、バーレーン・インターナショナル・サーキットでもテストを行う予定だ。
■“総帥”も来日
ロジャー・ペンスキーは、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで開催されるNTTインディカー・シリーズ・シーズン・ファイナルを欠席し、富士でのWECに姿を見せている。
AFコルセは、富士でのGTEプログラムをサポートするため、約10名の日本人クルーを起用している。
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WEC第6戦富士の決勝レースは、9月10日の10時53分に2周のフォーメーションラップがスタート。その後、11時頃に6時間の決勝レースのスタートが切られる予定だ。