2021 SUPER FORMULA
P.MU／CERUMO・INGING Race Report
第2戦 鈴鹿サーキット
4月24日（土）＜予選＞
気温21度 路面温度27度
天候：晴れのちくもり コース状況：ドライ
＃38 坪井翔 予選11位
＃39 阪口晴南 予選15位
開幕戦から3週間のインターバルを置き、スーパーフォーミュラ第2戦公式予選が鈴鹿サーキット（三重県鈴鹿市）で開催された。鈴鹿サーキットの春の風物詩2輪と4輪の共演、2＆4レースは、昨年はコロナ過で中止となり、今回は1年ぶりの開催となる。サポートレースが3カテゴリー、合計4カテゴリーの大会となり非常に賑やかだ。約1か月半前に鈴鹿サーキットで行われた公式テストでは、チームも良い手応えを感じていたため、ここで最良の結果を引き出したいところだ。
フリー走行
快晴でスタートした朝のフリー走行は、10時15分から90分間行われた。結果は、坪井8位、阪口6位と中段。悪くはないものの、結果とは裏腹にふたりともまだまだ改良が必要と感じる状況。予選までの時間のなかで、ドライバーとエンジニアでともに話し合い、予選に向けてクルマのセットアップを再考し予選を迎えた。
公式予選 Q1
15時10分、この時間になると日差しがだいぶ翳りくもり空の下で10分間のQ1がスタートした。事前に2グループに分けられ、トラフィックを避けた状態で予選が行われる。各組上位7台がQ2へと進出する。
まずはAグループに振り分けられた坪井からスタートした。坪井は、ユーズドタイヤでコースインし路面のコンディションをチェック。コースを1周するとピットに戻りニュータイヤを装着して再びコースへと戻った。計測4周目で1分38秒041、5番手でQ1を突破した。
15時30分、Q1のBグループがスタートした。ちなみにホンダ勢の強豪がこのグループに固まっていた。阪口もユーズドタイヤでコースインしコースコンディションを確認するとニュータイヤを装着し再びコースイン。先頭でトラフィックを避け走行する阪口。計測4周目で1分38秒267をマークするも残念ながら8番手となりQ2進出とならなかった。
Q2
15時50分からQ2が開始された。14台が出走し8位までがQ3へと進出する。坪井は計測3周目で1分37秒502をマーク。しかし11番手となりQ3進出とはならなかった。今回のポールポジションは、1分36秒449。
予選の結果ではトップグループとは少し差があるものの、決勝に関しては、スタートが得意であることとレース運びについては、ふたりとも自信を持っている。また、鈴鹿サーキットの特性でタイヤへの攻撃性も鑑みると、必ずチャンスが巡って来ると信じる。30周と短いレースとはなるが、しっかりした戦略を組み立て、明日は追い上げのレースを、そして必ずポイントを獲得したいと強く語るふたりに期待したい。
コメント
＃38 坪井翔
「チーム的には鈴鹿を苦手としていましたが、3月の鈴鹿公式テストで良い方向性のセットが見つかり、改善したところもクリアできたと思っていたので、この鈴鹿ラウンドを楽しみに迎えました。しかし、いざ走ってみたら気温が先月と違いすぎて、思い描いていたフィーリングが得られませんでした」
「そこから予選に向けアジャストして行ったのですが、トップとの差は大きかったです。テストでは、Q3に行けるんじゃないかと思うような手応えを感じたはずだったのですが、厳しい予選となりました。鈴鹿はなかなか上位からスタートできませんが、明日はスタートを決めポジションアップを狙っていきたいです」
＃39 阪口晴南
「全チームが感じていることだと思いますが鈴鹿公式テストのときとだいぶコンディションが違いました。フリー走行はタイムを見ていると悪くないポジションにいたのですが、感触が悪すぎたので改善が必要と感じました。そこで予選まで細かな変更をたくさんして予選に臨んだのですが、路面が大きく変化して対応できなかったのが予選で敗退した原因だったと思います」
「アタックもミスがあったので、それが無ければタイムアップはできたのかもしれませんが、かと言ってQ2へ行くフィーリングは無かったです。前回はレースペース、スタートも良くなかったのでそこを改善したいし、明日は戦略も重要。失うものは何もないので、ポイント獲得を目標に追い上げてシングルで終わりたいです」
立川祐路監督
「朝のフリー走行から、2台とも調子が出ずクルマに改良を施しつつも万全ではないなかで予選を迎えました。速さが足りずトップグループに近づく力はなかったので、このあと、決勝に向けてクルマの状態をいろいろ見直し、戦略も含めて決勝で挽回できるようにしたいですね」
