6周目に入るとトップの#25 86MCが逃げ始めるも、その後もしばらく2番手争いは激しく繰り広げられた。レースが再び緊張感を取り戻したのは24周目。最終コーナーでクラッシュがあり、セーフティカーがコースインしたからだ。28周目にセーフティカーが戻り、ピットロードがオープンとなると、すかさず「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」はピットイン。中山選手へドライバー交代とともに、スタート時よりも固めのタイヤをチョイスし、4本すべて交換してピットアウト!

 トップの#25 86MCが左側2本のみ、中には無交換のチームもあったため、事実上の4番手に後退するが、それがかえって中山選手のオーバーテイクショーに貢献する。まずは58周目に3番手に浮上、さらに59周目のヘアピンでももう1台をパス。次の周にはトップの#88ランボルギーニにも迫るが、ここでの逆転は許されず。

 しかし、相手はタイヤ無交換の車両。FIA-GT車両の特性を生かしストレートが速く、1コーナーでのフルブレーキングで必死に堪えるも、もはや「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」に及ぶところではなかった。63周目の1コーナーで、中山選手は満を持してトップに立つ。そこから先は着いてくる者も現れず、逃げ続けることとなった。71周目の最終コーナーでクラッシュがあり、赤旗が出されて本来の予定より5周早い終了に。チェッカーフラッグこそ受けられなかったが、待望の今季初優勝。

 そしてZVW50型プリウスにとっての初勝利を飾ることとなった。

 勝利の美酒に酔いしれた嵯峨選手と中山選手、感動に包まれていたaprのスタッフながら、そう長く余韻に浸ることは許されない。というのも、2週間後の8月6〜7日には富士スピードウェイで第5戦が行われるからだ。今年のGT300はポイントが例年になくばらけていて「#31 TOYOTA PRIUS apr GT」は、これでドライバーランキング3位に浮上。第6戦の鈴鹿も含んだ真夏の3連戦で多くのポイントを稼げば、まだまだ王座獲得のチャンスは残される。荒稼ぎに期待しよう。

本日のレースクイーン

広瀬晏夕ひろせあんゆ
2026年 / スーパーGT
ARTA GALS
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