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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.10.27 18:35
更新日: 2017.10.27 18:36

スーパー耐久:ENDLESS SPORTS ST-X/ST-4クラス 2017第6戦岡山 レースレポート

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国内レース他 | スーパー耐久:ENDLESS SPORTS ST-X/ST-4クラス 2017第6戦岡山 レースレポート

 40ラップ過ぎ、まず、ピットに滑り込んできたのは1号車。約10秒遅れで山内もピットに滑り込んでくる。2番手ドライバーはYUKE TANIGUCHI。ガス給油して最小限のタイムで送り出す。
 
 通常だと行われる朝のフリー走行はなく、午後1時40分過ぎに始まる決勝レースにいきなり挑まなければならなかった。早い話が細かなセッティングができないまま、前年の峰尾が走ったデータを元にして、決勝レースに挑まなければならなかった。
 
 ピットガレージが1コーナーよりにある1号車は、まだスタートしていない。ピットでの逆転かと思われたが、ギリギリのところで1号車がYUKE TANIGUCHIの前に入る。
 
 10秒の遅れは完全になくなり、まさにガチンコバトルが、ここでも繰り広げられた。瞬間的に3秒強まで広げられたラップもあったが、YUKE TANIGUCHIは必死に食い下がり、50ラップ過ぎ、その差は1秒を切る。
 
 トップはポルシェ。2番手には99号車のGT-R、さらに1号車と当チームのYUKE TANIGUCHIが続き、その後方からはランボルギーニが驚異的な速さで迫ってきている。最近にはない熱いバトルが繰り広げられている。

 このバトルはピットストップ内でも繰り広げられた。60ラップ過ぎ、まず1号車がピットに滑り込んでくる。ピットの位置は最終コーナーよりにランボルギーニ、その数台前にあるのが当チーム。
 
 さらに1コーナーよりにあるのが1号車のGT-Rのピット。1号車も相当に燃えていたのだろう。ランボルギーニ、さらには当チームのピットに間違えて入ろうとしてしまう。
 
 メカニックに接触することはなかったがヒヤッとさせる瞬間だった。YUKE TANIGUCHIから元嶋にスイッチ。当チームはタイヤ交換してコースに戻る。この間に最後尾から追い上げてきたフェラーリが2番手に上がっている。
 
 まだ、2回目のピットストップが残されているが、ラップタイムは速く、終盤に逆転される可能性がないわけではない。3番手に99号車、さらに1号車、そして元嶋と3台のGT-Rが続く。
 
 トップのポルシェは遥か彼方で逃げる65ラップ過ぎ、2番手の99号車と1号車が急接近。熱い3番手争いのバトルが繰り広げられる。タイヤ交換を行っていることもあり、当チームは4番手から約12秒落ちの5番手だ。
 
 元嶋はなんとか前を走るGT-Rに迫りたいのだが、後方から驚異的な速さでランボルギーニが迫ってくる。75ラップ過ぎ、2番手に付けていたフェラーリがピットストップ。これで上位を走るマシンは、ひとつずつポジションを上げる。
 
 前方にいる2台のGT-Rは2番手争い。当チームとランボルギーニは4番手争いとなった。76ラップ過ぎ、粘っていた元嶋だったが、1秒以上も速いランボルギーニを抑えられず5番手に後退。
 
 80ラップを過ぎ、チェッカーまで30分を切るあたりから、今シーズン最大のバトルが繰り広げられる。当チームを抜いていったランボルギーニの勢いは衰えるどころかさらに増し、3番手に付けていた1号車のGT-Rをパスして、85ラップ過ぎには2番手を走る99号車のGT–Rの背後にピタッと付ける。
 
 93ラップ目、このバトルはあっけなく終わってしまう。99号車のGT–Rとランボルギーニが接触してしまう。
 
 一方、ランボルギーニに抜かれて5番手にポジションを下げている元嶋は、気落ちすることなく影を潜めていた非凡な走りを爆発。同じくランボルギーニに抜かれ4番手にポジションを下げた1号車のGT–Rに急接近。
 
 今シーズンの鬱憤を払うかのように1号車を抜き4番手に浮上。前では99号車のGT-Rとランボルギーニの2番手争いが繰り広げられ、2台のラップタイムは若干だが落ちだしている。このチャンスに元嶋は2秒後方にまで接近。
 
 その矢先での前2台の接触。元嶋はバトルに加わることなく、弄せずして2番手に浮上。その後、99号車のGT-Rが追い上げてきたが元嶋は振り切り、2番手のポジションでチェッカーを受けることに成功した。

2017年スーパー耐久第6戦岡山 ST-Xクラス表彰台

 最終戦もまた楽なレースではなかったが、YUKE TANIGUCHI/山内英輝/元嶋佑弥がそれぞれの仕事をしっかりとこなし、残されていたいくつかの課題を完全ではないが消化できた。
 
 2018年シーズンにつながるレースになったのも事実だし、なによりもエンドレスらしいチームが一丸でのレースができたのは間違いない。今シーズンはドライバーを一新。昨シーズンまで引っ張ってきた峰尾が監督としての一歩を踏み出すなど新生エンドレスの元年でもあった。
 
 目標としていたタイトル奪回には遠く及ばないランキング4位(暫定)。悔しすぎるノーポイントのレース。最もポイントが稼げる富士の長丁場では下位に終わったこと。反省しなければいけない点も多かった。
 
 しかい、エンドレスが大事にしているチーム一丸でのレース参戦はできたし、これまで以上に結束力が強まったシーズンだった。今シーズンも各サーキットに駆けつけて声援を送ってくれたファンの皆様「ありがとうございました」そして、スポンサーの方々、進化途中のエンドレスを今シーズンも最後まで暖かく見守ってもらえたことに感謝致します。


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