一方、長谷川総責任者は、バイブレーション以外の問題は解決したと確信している。

「スペインのテストで、最初の週の初日にはオイルタンクに、2日目にはエンジン本体にトラブルが発生しました。どういう種類のトラブルなのかを公表するつもりはありませんが、対策を講じたのは確かです」

 オイルタンクの問題については、長谷川総責任者はこう語っている。
「デザインの問題でした。イン側にバッフルプレートがあり、それがきちんとオイルを吸うことができなかったようです。要するに形状が悪かったということです」
「それは変更しました。非常に基礎的な問題でした」

 アロンソは、パワーユニットの信頼性の低さよりもパワーが足りないことに不満を抱いているが、長谷川総責任者は今季エンジンは、ホンダの目標にはまだ達していないにしても、パワーの面で改善はしていると語った。

「私たちが独自に設定した目標値にはまだ達していません。具体的な数値は明かせませんが」と長谷川総責任者。

「パワーは去年のアブダビのものより向上しています。ただドラッグが増えていますし、タイヤが太くなっており、ドライバーとしてはスピードが落ちたと感じるのかもしれません」  

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