ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)が2010年のデビューから16年後に、キャリア通算239戦目にして悲願の3位入賞を果たした今年のF1第12戦イギリスGP。ヒュルケンベルグが所属するキック・ザウバーにとっても、特別な表彰台となった。

 キック・ザウバーは昨年の8月に、アンドレアス・ザイドルCEOに代えて、マッティア・ビノットを最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)として迎え入れ、新しい体制を敷いた。ビノットが最初に手をつけたのは新しいチーム代表。長年レッドブルでスポーティングディレクターを務めていたジョナサン・ウィートリーを獲得し、今年の第3戦日本GPからチーム代表として指揮を執らせている。昨年の秋にはイニャキ・ルエダをスポーティングディレクターとして招聘。ルエダはビノットがフェラーリでチーム代表を務めていたときにレースストラテジストとして共にレースをした戦友だった。

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