つまり、FIAのトランススクリプトの誤った箇所は、2カ所ある「no idea」を「an idea」にしたことだ。

 筆者はこの発言を日本人として、「参戦の意思はまったくない」と理解できたが、一方で海外、とりわけイギリス人には誤解を招く発言にならないかと、少し心配した。というのも、日本人は「そのような考えはありません」という意味で「I have no idea」という英語を使うが、じつはこれ「全然、わかりません」という意味だからだ。

 つまり、イギリス人は長谷川総責任者の発言を「いまのところ、まったくわからない」と受け取ってしまった可能性がある。しかし、それでは意味が通じないと先読みし、「no idea」を「an idea」にしたのではないだろうか。

 ちなみに、金曜日の会見で長谷川総責任者は、ワークス参戦を否定しただけでなく、ウイリアムズへの供給についても完全否定している。もちろん、2018年にマクラーレンがメルセデスを搭載するという噂は、長谷川総責任者だけでなく、同席していたエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)、トト・ウォルフ(エグゼクティブディレクター/ビジネス)の3者全員が否定していたことも、付け加えておこう。

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