2017年F1第9戦オーストリアGP セルジオ・ペレス
2017年F1第9戦オーストリアGP セルジオ・ペレス

 チーム側はタイヤの温度センサーでブリスターが起きていないことを把握しており、性能に心配はしていなかった。

セルジオ・ペレス(以下、PER)「ブリスターが出ているよ」

フォース・インディア(以下、FIN)「チェコ、それは(タイヤカスの)ピックアップだと思うよ」

 ハミルトンはリヤのグリップ不足と不安定さを訴えていたが、フロントのグリップが低下することで前後バランスが取れてフィーリングは改善する。レース後には「タイヤには特に問題は無かった」と語り、リヤの不安定さは一時的なものであったことを明かしている。

 ウルトラソフトに換えた直後の38周目にも同じようにリヤの問題を訴えたが、メルセデスAMG陣営は特に心配はしていなかった。

HAM「リヤエンドのフィーリングが良くない」

MGP「さっきのスティントのようにしばらくするとバランスは取れてくるよ」

HAM「フロントウイングを上げすぎたと思う」

 ハミルトンはキミ・ライコネンをアンダーカットするためにフェラーリの動きを見て31周目に急きょピットに飛び込んだ。そのためウルトラソフトに合わせたフロントフラップ調整を細かく話し合う時間がなく、その調整に不安を感じていたのだ。それがレース終盤のフロントタイヤに関する再三の無線につながったが、完璧な調整ができていれば3位を奪い取ることができたのかどうかは神のみぞ知るところだ。

 いずれにしても、中継映像でフィーチャーされたようなタイヤの問題は実在しなかったということになる。

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