MCL「君より後ろは全車周回遅れになった。残り2周だ。最終ラップまでセーブしよう」
しかしアロンソは残り2周の69周目にフルアタックを行なって1分20秒182を記録する。
MCL「ファステストラップだ、よくやった。これが最終ラップだ」
上位勢がセバスチャン・ベッテルのスローペースに付き合わされていたからこその最速タイムとも言えるが、トラブルやミスによって6位をフイにする可能性を考えれば、必ずしも必要なアタックとは言えなかった。
それでもアロンソはマシンをチェッカードフラッグまで運び、6位をチームに持ち帰った。マシンもドライバーも実力を出し切り、3強チームの生き残った5台には全く敵わなかったものの、中団グループを全て凌駕して本来あるべき姿を見せた。
MCL「OKフェルナンド、フラッグだ。P6。グレードドライブだった。我々にとっては6位以上の価値がある。SAIのオーバーテイクも素晴らしかった。そして最後にファステストラップも記録した。夏休みに向けて素敵なプレゼントになったよ」
ALO「みんなありがとう。良い戦略、良いピットストップだった。今週は週末を通して全てが良かった。テストとブレイクを楽しんでくれ!」
こうしてマクラーレン・ホンダはその実力通りに中団勢の最上位、6位を獲るべくして獲ったのだった。

