会見後、ホンダの代表として登壇した長谷川F1総責任者に、あらためて聞くと「我々としても供給義務に関しては100%満足ではないですが、F1界に貢献していくという意味で歩み寄った結果です」と語り「ホーナー氏は自分たちに良いパワーユニットがないから文句を言っているだけで、ルールがどうこうというのとは次元が違う文句に聞こえましたけどね。もしメルセデス製パワーユニットを持っていたら文句なんか言ってないと思いますよ」と苦笑いしていました。

 なお「ルールを自由に変更できるなら?」という質問に対して、メルセデスのトト・ウォルフは「いまのままで満足」、フェラーリのマウリツィオ・アリバベーネは「シミュレーターを禁止してテストを自由にできるようにすれば、ショーアップできる」と提案。ルノーのシリル・アビテブールは「F1はWECじゃないんだから、レースでずっとアタックできるように燃料量制限は撤廃すべき」と指摘。ホンダの長谷川総責任者は「あくまで個人的な意見だが、パワーユニット基数制限違反に対するペナルティが複雑で重すぎるのは、ファンにとって良いことではないと思う」と話しました。

 こちらも、それぞれの利害が透けて見えるような“希望”でした。そして、それぞれの希望を捨てて歩み寄った結果が、今回のパワーユニット合意です。ひとまずは決まったことに対して理解を示さず、自分たちの希望を主張しつづけているだけでは、F1界の未来は見えてこないのではないでしょうか──。

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