☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン
初冠を5位、2冠を1位、3冠を1位、そして4冠を9位で決められた。周回遅れとなった戴冠戦は最も厳しく、つらいレースだった。最下位に落ちてしばらくの間は別人のような“小さな走り”で、抜きに行く素振りが全く見られなかった。
本人は言っていないが完走ゴールだけを目指そうと、プレッシャーに耐えつつ周回を重ねる深層心理が読みとれた。そこから解放されたのはバルテリ・ボッタスが2位フィニッシュしたとき、ベッテルの“延命条件(2位以内)”が完全消滅――。かっこよく勝って決められず周回遅れで4冠達成、32歳ベテランの渋い決め方だった。

☆☆☆☆☆ マックス・フェルスタッペン
10月から『ミニ・チャンピオンシップ』に邁進、マレーシアGP1位、日本GP2位、アメリカGP“幻の”3位、メキシコGP1位。この4戦は彼がポイントリーダー。レッドブル・チームと最終盤戦をそうとらえ、モチベーションを高めたまま4戦に向かっていた。
完璧なメキシコGP独走、相次いで7件多発したルノーPUトラブルをしのいだ彼らは強かった。17年最終盤『ミニ・チャンピオンシップ』、あと2戦はハミルトンとベッテルのふたりの4冠王VSフェルスタッペンになるのではないか――。

F1 ニュース
今宮純によるF1アメリカ&メキシコGP採点:“ミニ・チャンピオンシップ”優勝候補に躍り出たマックス
Jun Imamiya
