■バンドーンはマクラーレンにこだわるよりF1昇格を優先
2015年のGP2チャンピオンであるバンドーンは今年はマクラーレンのリザーブドライバーを務めながら日本のスーパーフォーミュラを戦い、来季マクラーレンのレースドライバーに昇格することを目指している。マクラーレンのグループCEOロン・デニスは最近、来年のドライバーラインアップは決まっていないと強調しつつ、バンドーンはライバルチームには渡さないと宣言した。
バンドーンはボスのこういった発言をポジティブに受け止めている。
「そういう発言を聞けるのは嬉しいことだ」とバンドーンはカナダで語った。
「僕の目標は変わらない。来年F1に行く必要がある。ここ(マクラーレン)にいられるよう全力を尽くしているけれど、今のところ保証はない」
「マクラーレン・ホンダにとても満足している。来年ここでシートを得られることを願っている。でも他のチームからたくさん関心が寄せられているのも事実だ。いずれにしても来年はF1のグリッドにつきたい。そのために努力している」
このコメントは、バンドーンはマクラーレンをいつまでも待ち続ける気はなく、もし来年昇格されなければ他に行くという意志表明のように聞こえる。マクラーレンは高い評価を受けているバンドーンを失うことは避けたいはずだ。
もしマクラーレンがバトンを残留させたい場合、バンドーンを他チームに貸し出すという方法も考えられる。今年メルセデスがパスカル・ウェーレインをマノーで走らせているようにだ。
そうすればバンドーンは比較的プレッシャーのない状態でF1の経験を培っていくことができる。しかし英AUTOSPORTの情報では、現時点でマクラーレンはそれを現実的なプランとして考えてはいないということだ。