メルセデスモータースポーツのトップであるトト・ウォルフは、チームは今シーズンのF1タイトル獲得を目指しながらも、同時に2017年へとリソースを割り当てるという「難しい判断」を迫られていることを認めた。
F1のレギュレーションは2017年に大きな変更を控えており、ウイングとタイヤの幅が前後ともに幅広になることで、ラップタイムの大幅な向上が見込まれている。いくつかのチームはすでに来シーズンへとリソースを切り替えているが、メルセデス、フェラーリ、レッドブルのようなトップチームにとっては、予算を今シーズンと来シーズンで分割すべきか否かという問題になる。
「毎週、各部署でどれだけのリソースを2017年へと切り替えるかを考えている。すでに多くが2017年に向けて動いているが、難しい判断だ。1月か2月、今年のマシンがサーキットを初めて走ったような非常に早い段階で、2016年の開発を終了したチームもあると思う。(開発の)序盤では習熟曲線は急カーブを描くので、これはアドバンテージになる。また(開発期間が)2〜3週間足りないだけでも、最終的に大きな違いを生む。だからこそ、毎週自分たちに(切り替えの時期を)問いかけることが重要なんだ」とウォルフは語る。