2位のロズベルグ目線だと、敵を視界内に捕らえている。52周目、周回遅れのエステバン・グティエレスにひっかかったハミルトンは「早くどけ」と抗議、ロズベルグとの差は0.619秒差に急接近。すると53周目1.208秒、55周目2.688秒、またたく間に視界の外へ逃げていった。

 これほど速さがありながら、またハミルトンはペースを自重する。必要以上に飛ばさない理由はパワーユニットの各コンポーネンツが5基と限界数に達しているので、そのマネージメントを心がけたから。62周目に0.687秒差に迫られ、2度目のピンチ。12コーナーをオーバーランして1.5秒もロスした。けれども、またすぐに1.137秒差、1.350秒差とリードを広げる……。

 これは追う者にとってショックだ。スパートできるのにそうせず、相手はレースを完全にコントロールしている。ロズベルグは最後の抵抗心をしぼり、67周目0.927秒差と肉薄。それも無駄な抵抗で、1.272秒、2.067秒、最後は1.977秒差で70周のレースは終わった。

 もてあそばれた敗北感を、前半戦をリードしてきたロズベルグは噛みしめたのではないか──。ぶっちぎらずにライバルを押さえつけたハミルトンの48勝目。プロストが13年間で到達した51勝まで、あと少し。F1デビューから9年半で、ここまできた心憎い勝ち方。ハミルトンが逆転の夏を熱くする。

本日のレースクイーン

池永百合いけながゆり
2026年 / スーパーGT
Moduloスマイル
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年8月号 No.1622

    [特集]│多│角│検│証│
    なぜ、日本人はF1で勝てないのか?
    いつか夢を実現するために過去から学ぶ

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで