だが、コーナーの出口で縁石に乗った瞬間、マシンが跳ねて、タイヤが空転してオーバーレブするというのは、モンツァに限らず、よくあることだ。さらにそのような状況でドライバーがアクセルを踏み続けることも珍しいことではない。しかし、田辺TDによれば、「今回はその度合いが大きかった」という。

 つまり、今回イタリアGPの予選でフェルスタッペンが感じたパワーロスは、パワーユニット(PU/エンジン)に問題があったからではなく、日曜日もすでに搭載しているスペック4のままでレースを行う。フェルスタッペンも「レースではそのような症状は出ない」と心配していない。

 それは、満タンでスタートするレースではタイヤも労わりながら走行しなければならないので、予選のようにアグレッシブに攻めることはないからだ。たとえ縁石に乗っても、着地するまでアクセルは踏まないだろうし、着地してからも一気に踏むのではなく、まずパーシャルで踏み、そこからゆっくりとアクセルを踏み込んでいく。

 残念なのは、パワーユニットの実力を限りなく100%出すといわれている予選で、フェルスタッペンだけでなく、Q3に進んだアレクサンダー・アルボンも満足なタイムアタックを行うことができず、スペック4の実走行での性能が分かりづらかったことだ。

 ただし、田辺TDはスペック4の走りについて、次のように語っている。

「ここまでは目論見どおりの走りで、心強いパフォーマンスを見せています」

 日曜日にスペック4を搭載したフェルスタッペンが、どこまで追い上げるのか。予選で出せなかった実力をレースで披露してほしい。

2019年F1第14戦イタリアGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第14戦イタリアGP アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

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