ルイス・ハミルトンやフェルナンド・アロンソなど、多くのドライバーがセナをヒーローとして愛する中、ベッテルは以前から「僕のヒーローはミハエル・シューマッハー」と公言してきた。しかし、それはベッテルがセナを尊敬していないという意味ではなく、ベッテルがカートを始めたとき、すでにセナがこの世を去り、遠い存在だったからにほかならない。

 ベッテルもまた、セナを敬愛するドライバーのひとりであることは、今年のブラジルGPでは左手首にセナをオマージュしたリストバンドをしていたことでもわかる。そんなベッテルはセナの思い出を次のように語る。

「父がセナのファンで、1991年にセナがブラジルGP初優勝したときのレースをテレビで一緒に見ていたことを覚えている。ギヤが壊れて、それでも走り続けて……優勝した直後に、体が動かなくなって……。あのレースは忘れられない」

 ベッテルは1987年生まれだから、4歳のときだ。

 じつは、ベッテルも2011年のブラジルGPでギヤボックスにトラブルを抱えるという同じような状況に遭遇した。そのレースのことをベッテルは次のように述懐する。

「レースのかなり早い段階でギヤボックスにトラブルが発生した。ピットからの無線でショートシフトでギヤチェンジしていた。それでもレースが進むにつれて、状況はどんどん悪くなっていくし、最後はあらゆる場所をかなり高めのギヤで走っていたよ。そのとき、アイルトンことが頭をよぎった」

 残念ながら、今年のブラジルGPではチームメイトと同士討ちに終わったベッテル。セナも多くの事故を乗り越えて、強くなっていった。最終戦に期待したい。

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