その中でも、ダウンフォースをつけてきたのがレッドブル・ホンダだった。それはサクヒールGPの予選での最高速を見れば、わかる。レッドブル・ホンダの2台は20台中、マックス・フェルスタッペンが19位で時速325.6km、アレクサンダー・アルボンに至っては最下位の時速323.2kmだった。

 それでも、フェルスタッペンが予選でトップと0.056秒差の3番手だったのは、セクター2の区間タイムが全体3位、セクター3の区間タイムが全体トップのスピードがあったからだ。そして、ストレートスピードを犠牲にしてでも、ラップタイムを稼ぐという戦略をホンダも納得し、それに合わせたセッティングを的確に調整できたからこそ、レッドブルとアルファタウリはサクヒールGPでもトップ10に3台のマシンを入れることができた。

 しかし、こうして手にした予選3番手というフェルスタッペンのポジションは、スタート直後のアクシデントによって台無しとなり、アルボンはダウンフォース仕様を予選寄りに振ったにもかかわらず、Q2で敗退。アルファタウリはダニール・クビアトが7位入賞したものの、ピエール・ガスリーはバーチャル・セーフティカー(VSC)が不利なタイミングで出てしまい、11位に終わった。

 結果は残せなかったが、確実に進歩していることを確認できたバーレーン2連戦。いよいよ、次はシーズン最終戦。アブダビでどんな走りをホンダ勢4台が披露するのか、楽しみにしたい。

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
ホンダF1辛口コラム 第15戦&第16戦:ダブル表彰台の好結果からの落差が激しかったバーレーン2連戦

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