尾張:2020年は近年稀に見る激しい戦いが中団グループで見られました。2021年の中団争いでトップに立つのはどこのチームになると思いますか?

バスコンセロス:今年もマクラーレン、アストンマーティン、ルノー、フェラーリによる戦いになることは間違いない。そして、この4チームが第2集団のトップに立つためには、それぞれ新しい課題を克服する必要がある。

バスコンセロス:まずマクラーレンは新しいドライバーと新しいパワーユニットにどのように適応するか。ルノー、アストンマーティン、フェラーリは新しく加入するドライバーとの新しい仕事が待っている。そのなかで最も強力なラインアップとなっているのがフェラーリだ。 もしお金を賭けるなら、私はフェラーリがシーズンの終わりにコンストラクターズ選手権で3位に復帰することに投資するね。

2020年F1でコンストラクターズ選手権3位を獲得したマクラーレン。リカルド加入で更なる強さを手にするか

ブルナー:予測するのは非常に難しいね。 だって2021年の中団チームには未知の要素が多いから。マクラーレンはメルセデスのパワーユニットを搭載し、ダニエル・リカルドが加入する。ルノーはフェルナンド・アロンソが加入し、アルピーヌという新しい体制でスタートする。フェラーリだって新しいパワーユニットがどんなものか分からない。断定することはできないけれど自分の直感を信じるならばマクラーレンかな。

クルタ:どこからどこまでを第2集団にするかで答えが変わってくるが、もし2020年のパフォーマンスで第2集団を決めるとすれば、個人的にはフェラーリにリードしてもらいたい。ただ冷静に考えればリカルドと(ランド)ノリスががいるマクラーレンが頭ひとつ、抜き出てると思う。

■フェラーリはトップ3に返り咲く?

尾張:2020年はフェラーリにとって大不振のシーズンとなりました。2021年の復活はあるでしょうか?

バスコンセロス:私はフェラーリがコンストラクターズ選手権で3位になることに賭けている。 ルクレールは非常に高いレベルにある。もちろん、技術的にはまだまだ完成したドライバーではない。 しかし、今年サインツが加入したことで、チームとしては技術的に前進するはずだ。それは、サインツが加入した過去2年間でマクラーレンが大きく進化したことが証明している。

バスコンセロス:ルクレールはサインツからセットアップ面で何が機能し、何が機能しないかを学ぶだろうと思う。そのため予選ではルクレールのほうが優位に立つだろうが、サインツはレースで確実にポジションを上げてくるだろうから、彼らはお互いにプッシュし合うだろう。2020年に苦しんだパワーユニットの性能も2021年は大きく改善し、時にはレッドブルを苦しめることさえあると思っている。

クルタ:フェラーリが2020年の最大の敗者だったことは紛れもない事実。だからこそ、2021年は飛躍の年になると思う。どのサーキットへ行ってもマクラーレンやルノーと激しいバトルを演じるだろうが、ルクレールとサインツのコンビはモチベーションが高い。

クルタ:特にマクラーレンから移籍したサインツは、中団での戦いに慣れているだけでなく、フェラーリドライバーとしてレースするという新たなモチベーションもあるので、フェラーリにとっては良い刺激になるだろう。フェラーリがトップ3に返り咲いても私は驚かないよ。

ブルナー:正直言って2020年よりも悪くなることはもうないだろうね。ただフェラーリがマクラーレン、アストンマーティン、ルノーを上回ることもまた簡単ではない。フェラーリは3位に返り咲きたいと考えているだろうが、まだ多くの疑問があることも事実で現実的には5位、もしくは4位だろうと思う。 もちろんフェラーリはいくつかの点を改善してくるだろうから、それを復活と呼べるかもしれないけど、完全復活を成し遂げるには中団争いは激しく、もうしばらく時間がかかるだろう。

2020年F1ロシアGPでのシャルル・ルクレール(フェラーリ)
2020年は大苦戦を強いられたフェラーリ。2021年はなんとしてもトップ3に返り咲きたいところだ

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