3年前の2018年、キミ・ライコネンはサーキット・オブ・ジ・アメリカズで、2044日ぶりにグランプリを制した。いまのところ、これが彼にとって最後の勝利だ。そして今年、アルファロメオをドライブする彼は、現役生活もあと6戦となって迎えたこのレースを、またしてもノーポイントの12位で終えた。その落差の何と大きいことか……。

 われらが“アイスマン“は、決して過去を振り返らない男だ。過ぎたことをクヨクヨと思い悩んだり、回想に耽ったりはしない。「かつて勝ったことがあるサーキットを訪れるのは、いつだって気分がいいものだ。ただ、そんな思い出が目の前のタスクに役立つことはない」

 今年のアメリカGPでは、ライコネンのレーシングドライバーとしての内なる炎が、まだ赤々と燃えていることが証明された。42歳を迎えた彼は、グランプリ通算32勝のフェルナンド・アロンソを相手に、すばらしいバトルを披露した。ターン1でコース外に押し出されたキミのアルファロメオからは、壊れたボディワークの小さな破片が宙高く舞い上がった。

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