フォース・インディアの松崎淳エンジニアは「2017年型のタイヤがどんなグリップレベルなのか、どういう性格なのかはまだ分からないことが多いです。タイヤがどういう形をしていてどういう歪み方をするか、ゴムの化学組成などのデータは提供されているので、おおよそのことは把握できるのですが、具体的なグリップレベルなどは、新車に装着して初めて分かることですから」

「テストカーのダウンフォースレベルというのは、2016年仕様のマシンのプラス10%程度でしかない。2017年に投入するマシンとは、大きく異なりますからね」と述べていた。

3チームが代表して実走テストを重ねていた
3チームが代表して実走テストを重ねていた

 また、2016年に、10回の実走テストを担当したのはテスト車両を用意できたメルセデス、レッドブル、フェラーリの3チームだけであった。その作業内容はすべてピレリが決定し、詳細はテストを行ったチームにも一切知らされないブラインドテストだとはいえ、テストを行なっていないチームからは、不公平だとの声も挙がっている。

「詳細が分からないとはいえ、データロガーには走行データが残っていますから、テストを行なった3チームは新型タイヤの特性をある程度は推測することができます。もちろん、テストのレポートは後日、全チームに提供されるんですが、それがレポートになっていないようなレポートなんです。データが羅列されているだけで、どういう条件でテストをしたのかも分からないし、どう整理されているのかもよく分からないようなシロモノなんです」と松崎エンジニアは明かした。

 実走テストを行ったトップ3チームはある程度のデータを有しているとはいえ、ダウンフォースが大きく増すニューマシンに装着した2017年型ワイドタイヤがどのような特性なのかを詳しく知るためには、2月末の合同テスト開始を待たなければならないだろう。  

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