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F1 ニュース

投稿日: 2016.04.15 22:51
更新日: 2016.04.15 22:52

今宮純の金曜インプレッション:ライコネン「勝ちパターン」の予感だが、気がかりな天候変化

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F1 | 今宮純の金曜インプレッション:ライコネン「勝ちパターン」の予感だが、気がかりな天候変化

 フェラーリ・チームは通常と異なる戦法に出た。まず先にロングランをベッテルがミディアムタイヤ、ライコネンはソフトでやる。それからスーパーソフトでアタック練習、その中古タイヤでショートラン。合間にスタート練習を挟む。

 今年もピレリのミディアムは「低温度領域作動型」で、ソフトは「高温領域作動型」、スーパーソフトはミディアムと同じ型。その温度領域に、とても過敏な傾向がある。上海は陽射しをスモッグみたいな雲が遮っていたかと思うと切れ間から陽がさしこんでくる。路面温度が絶えず変動し、おまけに強い風が特徴。2004年の完成時にあったグランドスタンド建屋が台風で壊れ、跡形もなく消えたくらいだ……。

 ソフト担当ライコネンはロングランを1分41秒台から開始。気温26度、路面47度(今季初の高温)のコース状況ではミディアムよりマッチしてベッテルを上回るペースを維持する。30分が経過した時間帯、メルセデス勢を筆頭にスーパーソフトを装着してアタック練習へ。14時28分にニコ・ロズベルグ1分37秒133、14時30分にハミルトン1分37秒329でワンツー。フェラーリ勢は逆の戦法でロングラン消化後にスーパーソフトを履き、遅れてコースへ。すると路面温度が41度に急降下、14時44分にベッテル1分37秒005、14時48分にライコネン1分36秒896。低温度にぴったりなスーパーソフトによって、午前中と全然違う「オン・ザ・レール」に近い安定した挙動でトップタイムを出した。


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