「電動レースカーへの歴史的な転換を成し遂げる今、こうしてSTCCに戻ってこられてとてもうれしいよ」と、自身2013年以来となるシリーズ復帰を決めた37歳のグラフ。

 そのベテランはテスト初日にチームのBMWをドライブし、総合3番手を記録するなど電動モデルへの高い順応性も見せた。

「まだテスト段階だが、最初の走行後の感触は良いね。セッティングで正しい方向を見つけるための基礎を作り始めたが、新しいEVレースカーは思ったとおり運転するのが楽しい。チームにはライバルほどの経験がないかもしれないが、ここで貢献し、彼らと目的を持って協力してトップに上り詰めたい」

 こうしてユンビヘッドで始まったテスト初日は、30分×2回のセッションを経てジミー・エリクソン(ブリンク・モータースポーツ/テスラ・モデル3)をわずか0.001秒差で破ったヴィクトル・グスタフソン(エクシオン・レーシング/フォルクスワーゲンID.3)が首位に立つ。

 しかし明けた30分×3回のテスト2日目以降はテスラが猛威を振るう展開となり、電動化以降でのユンビヘッド最速タイムを記録したトビアス・ブリンク(ブリンク・モータースポーツ/テスラ・モデル3)が、僚友エリクソンとミカエル・カールソンを従えトップ3を独占する結果とした。

 そのままスウェーデン南部クヌットストープへ場所を移したテスト最終日でもテスラを駆るブリンクがふたたびトップに立ち、チームメイトのエリクソンを0.058秒上回るタイムを記録。この日の5回のセッションのうち、ほとんどのドライバーは予選シュートアウト・シミュレーションを実施した4回目の走行でベストを計時し、まだ正式確定前ながら引き続きBMWをドライブしたオリバー・セーデルシュトレーム(エクシオン・レーシング/BMW i4)が総合3番手に喰い込んでいる。

 テストを通じてシリーズの盟主たるPWRレーシングが運営するPWR・クプラ・スウェーデンは、不動のエースであるロバート・ダールグレンとアクセル・ベングトソン、そして鳴り物入りでSTCC挑戦を決めたラリークロスの欧州選手権2冠のEuroRX1王者アントン・マルクランドの3台ともに、平均して中盤以降に沈む意外な結果に。

 レース・オブ・チャンピオンズ方式の“ヘッド2ヘッド”フォーマットが採用されるヨーテボリ市街の新生STCC開幕戦は、来月8~9日に幕を開ける。

2022年にNASCARユーロシリーズで総合2位に入ったアレクサンダー・グラフもエクシオン・レーシングに加入する
レース・オブ・チャンピオンズ方式の“Head 2 Head”フォーマットが採用されるヨーテボリ市街の新生STCC開幕戦は、6月8~9日に幕を開ける

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