ニュルブルクリンク24時間で最多勝タイとなる5度の総合優勝を飾り、VLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)でも活躍するマンタイ・レーシングのエースドライバー、マルセル・ティーマンが、5月に起こったイモラでの悪夢のクラッシュ後、少しずつこん睡状態から目覚めつつあるようだ。

 5月23日、イタリアのイモラで行われたインターナショナルGTオープンに、ティーマンはフェニックスレーシングのアウディR8 GT3 LMSで参戦。レース2のスタート直後に他車との接触を避けようとしてコンクリートウォールに激突。首やろっ骨などを損傷するなど瀕死の重傷を負った。

 ボローニャの病院で開頭手術後は、ティーマンは人工的にこん睡状態に陥らせて安静に保たれていた。しかし奇跡的な回復をみせ危篤状態から脱出、体調が安定したため6月11日にドイツ、ミュンヘンの大学病院へ無事に移送された。今後は、様子を見ながら検査とリハビリなどが開始されるようだ。

 ティーマンはその前の週、ニュルブルクリンク24時間で4連覇中のマンタイ・ポルシェのスタートドライバーを務めた。オープニングラップでは6台をごぼう抜きしトップに立ち、序盤のリードを築くなど素晴らしい走りを見せた直後の事故だった。

 6月12日に開催されたVLNの第4戦では、ティーマンが所属するマンタイレーシングのイエロー/グリーンのポルシェ911 GT3Rをチームメイトのオリバー・カインツとアルノ・クラーゼンが駆った。ポルシェのボンネットには、チーム一同、多くのファン、そしてVLNに参戦するチーム・ドライバー・オフィシャルの全関係者が、ティーマンの1日も早い回復とレース復帰を心より祈り、励ましと応援メッセージを寄せた。

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