バーニー・エクレストンが、USF1とカンポスは今季参戦しないだろうと述べ、代わりにステファンGPが参戦できるようサポートしたいと発言した。同チームのドライバーとしては中嶋一貴とブルーノ・セナの起用がウワサされているが、エクレストンはラルフ・シューマッハーを推している。
ステファンGPは、2010年F1へのエントリー権を確保していないものの、トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)から技術的な支援を受けることで基本的な合意に達したと発表、新車ステファンS-01のテスト日程も明らかにし、参戦準備を進めている。S-01は実質的にはトヨタのTF110であると考えられており、このマシンはすでにチーム内でのクラッシュテストをパスしている。
フォーミュラワン・マメージメントのエクレストンは、ステファンGPの参戦をサポートするとし、ドライバーには、元トヨタドライバーのラルフ・シューマッハーを推薦している。
「USF1とカンポスが参戦するとは信じていない」とエクレストンはドイツのスポーツ・ブルト誌に対してコメントしている。
「一方で、私はステファンGPとコンタクトをとっており、彼らにいい起点を用意したいと思っている。ラルフ・シューマッハーは彼らにとって完璧なドライバーだろう。彼はチームをよく知っているし、経験もある」
カンポスは財政的に行き詰まっているといわれており、ステファンGPはカンポスの枠を引き継いで今季F1に参戦し、その際、カンポスとすでに契約しているブルーノ・セナをそのまま起用するのではと推測されている。一方、長くトヨタのサポートを受けてきた中嶋一貴は、トヨタとステファンGPとの契約の中で、すでにシートを確保しているとも見られている。したがって、ラルフ・シューマッハーがシートを獲得する余地があるのかは不明であり、彼自身もこのウワサを否定している。
「僕はDTMドライバーだ。その他の話は僕自身は聞いたことがない」とラルフはドイツのmotorsport-total.comに対しコメントし、エクレストンは悪意なく言ったことだろうが、意味のない発言であると述べている。