26日、SRTバイパーGTS-Rでル・マン24時間耐久レースにエントリーしていたSRTモータースポーツが参戦を辞退したことにより、リザーブ扱いとなっていた日本のチーム・タイサンが繰り上がり、エントリーを果たした。チームを率いる千葉泰常代表は参戦を決断し、マシンをル・マンに送るべく動き出しているという。

 昨年アジアン・ル・マン・シリーズに参戦し、LM-GTEクラスのチャンピオンを獲得したチーム・タイサン。今季に向け、ACOからの自動招待リストに入ることはできなかったものの、リザーブエントリーとなり、26日にバイパーが2台参戦を辞退したため、JMWモータースポーツとともに無事にエントリーを果たした。

“吉報”から一夜明け、千葉代表はオートスポーツwebに対し「いろいろ紆余曲折がありましたが、無事にエントリーすることができました」と語り、使用するフェラーリ458 GTEをル・マンに送るべく動き出したという。

 ただし、チーム・タイサンにとってはひとつ参戦に向けて障壁がある。千葉代表はル・マン参戦に向け、今季スーパーGTで起用している横溝直輝、密山祥吾に加えて、1995年のル・マンGTクラス勝者のひとり、飯田章を起用する考えを明らかにしてくれたが、この3人は6月1日に開催されるテストデーに参加しなければならない。

 ル・マン24時間では、他のWEC世界耐久選手権のラウンドと異なり、ドライバーやチームに関して規定があり、ル・マン24時間に一度も出場したことがないドライバー、2009年以来のACOがもつリストに載っていないドライバーは、シミュレーターでトレーニングを受けた後、テストデーでサルト・サーキットを最低でも10周周回する義務が課せられている。

 今回、タイサンでエントリーを検討している3人のドライバーはいずれもこれに該当し、テストデーへの参加が義務づけられているが、横溝、密山はSTP タイサン GAIA POWER GT-Rで、飯田はTWS LM corsa BMW Z4でスーパーGT300クラスを戦うドライバーであり、6月1日はスーパーGT第3戦オートポリスの決勝日にあたる。

 ル・マン24時間参戦をとるか、スーパーGT参戦をとるかが非常に悩ましい問題ではあるが、千葉代表は「なんとか問題を解決したい」という。なお、チーム・タイサンがエントリーするのはLM-GTEアマクラス。千葉代表によれば、横溝がゴールドで、他のふたりはシルバー、ブロンズの扱いになるため、クラスへのエントリーが可能だという。

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