WEC世界耐久選手権に参戦しているトヨタが今週、今季の新LMP1カーでの初テストをポール・リカールで行ったと英AUTOSPORT.comが伝えている。
LMP1クラスでは今年、ワークスチームにハイブリッドシステムの搭載を義務付けることなどを含んだ新たな車両規則が導入される。アウディは新たに開発したR18 e-トロン・クワトロを投入するほか、今季から参戦するポルシェも919ハイブリッドと命名したマシンを発表。両陣営とも昨年からテストを重ねていることが発表されている。
一方、トヨタの新型車両についての情報はここまでほとんど明かされてこなかったが、AUTOSPORT.comによると、今週の火曜日から3日間の日程でトヨタが新型車両の初テストを行ったという。ドライビングを担当したのは、アレクサンダー・ブルツとアンソニー・デイビッドソンのふたりだということだ。
トヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)のスポークスマンによると、初テストは大きなトラブルなく終了したという。
「2012年に耐久レースに復帰してから、一番のロールアウトになったよ」
トヨタは、3月末にポール・リカールで行われるWEC公式テストの直前に新たなLMP1カーを公開するものとみられている。その公開に先立って、ポルトガルのアルガルベ・サーキットやスペインのアラゴン・サーキットでのテストも予定しているようだ。
なお、トヨタは今シーズンの体制について、昨年までのドライバーを引き続き起用することや、マイク・コンウェイをリザーブドライバーとすることを発表している。