フランス西部自動車クラブ(ACO)は20日、2014年のル・マン24時間耐久レースの自動招待リストを発表した。12チームから13台が招待されている。
ル・マン24時間では、“ガレージ56”枠を含め最大56台が参戦可能だが、エントリーが多くなった場合は主催者による審査が必要となる。この自動招待リストは、前年のル・マン24時間、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)、そしてアジアン・ル・マン・シリーズ(AsLMS)でクラスチャンピオンなど好成績を収めたチームが、翌年のル・マン24時間への参戦権を得るというもの。ただ、招待されたチームが実際にエントリーするとは限らない。
今回発表となったリストでは、昨年のル・マン24時間でクラス優勝を果たしたチームが、まずは各クラスの参戦権を1枠ずつ獲得。アウディスポーツ・チーム・ヨースト、OAKレーシング、ポルシェAG・チーム・マンタイ、IMSAパフォーマンス・マットムートが招待された。
ELMSでは、LMP2クラスを制したシグナテック・アルピーヌを筆頭に、LM-GTEクラスのRAMレーシングとプロトン・コンペティション、LMPCクラスのチーム・エンデュランス・チャレンジが参戦権を獲得。LM-GTEの2チームは、LM-GTEプロクラス/アマクラスのどちらかを選択して参戦することができるという。また、LMPCクラス王者にはLMP2クラスの参戦枠が与えられた。GTCクラスを制したSMPレーシングは、全戦に参戦していないということで参戦権は与えられなかった。
ALMSからは、シリーズから指定された2チームが招待。マッスルミルク・ピケット・レーシングとリシ・コンペティツォーネが、それぞれLMP2とLM-GTEプロクラスの参戦権を得た。
そして、今季からスタートしたAsLMSでは、OAKレーシングがLMP2の2枠目を獲得したほか、GTCクラスのトップ2に輝いたAFコルセとクラフト・レーシングがそれぞれLM-GTEアマクラスへの招待された。ただ、GTEクラスにフル参戦し、クラス王座を獲得したチーム・タイサン・剣・エンドレスの名は、リストに記されていない。
来年のル・マン24時間へのエントリーは19日から開始されており、来年の1月30日が締め切りとなっている。ル・マン24時間、およびWEC世界耐久選手権の2014年のエントリーリストは、2月13日に発表される予定だ。