香港のKCモータースポーツグループ(KCMG)は11日、2014年のWEC世界耐久選手権にオレカ・ニッサンでフル参戦すると明らかにした。
ポール・イップ率いるKCMGは、アジアを中心にさまざまなモータースポーツで活躍。全日本選手権スーパーフォーミュラにも参戦しているほか、全日本F3にも参戦。昨年からスポーツカーレースにも参加をスタートさせ、アジアン・ル・マン・シリーズにフル参戦。また、WECではシルバーストン、ル・マン24時間、富士に参戦した。
そんなKCMGはすでに中山雄一を擁しSF参戦を決めているが、新たにオレカ・ニッサンを導入し、2014年のWECにフル参戦すると明らかにした。KCMGは昨年はモーガンLMP2を使用していたが、今季はシャシーをスイッチすることになる。
「アジアをベースとするチームとして、活動の規模を世界レベルにするのが我々の目的だった。WECは、我々にその絶好の機会を与えてくれる。昨年のシルバーストンでのデビュー以来の成績は、プロトタイプカーでの活動を奨励してくれた」と語るポール・イップ。
「我々の計画は今年、世界にその存在を広げることだ。そして、新しいパートナーであるオレカとともにこの計画を拡大できることを嬉しく思う」
チームはドライバーについては明らかにしていないが、タイヤについてはWECのLMP2クラスで広く使用されているダンロップにスイッチすることも検討されているようだ。また、今季アジアン・ル・マンに参戦するかどうかもまだ明らかにされていない。