20日にシルバーストン・サーキットで開幕戦の決勝レースが行われたWEC世界耐久選手権。レースでは、トヨタがWECでは初となるワン・ツー・フィニッシュを達成したほか、耐久レースのトップクラスに16年ぶりに参戦したポルシェも、復帰戦で表彰台を獲得しました。
そんな今季の開幕戦ですが、舞台となったシルバーストン・サーキットではレース以外にも気になることがたくさん。今回は日本のレースを経験したドライバーや、トヨタのチームに所属するドライバーなど、日本に関係する外国人ドライバーたちを中心に、開幕戦のトピックスをお届けします。
まずはポルシェなフレデリック・マコウィッキ選手。パドックでの“愛車”も当然ポルシェです。
「日本でレースした1年は素晴らしかった。チームもプロフェッショナルだし、とても楽しめたよ。今年、僕は日本にいないけど、みんなナオキのことを応援してあげてね。ナオキはとってもいいドライバーだから」と、今でもしょっちゅう連絡を取り合っている山本尚貴選手への心配りを忘れない。相変わらずいい人です。
「ポルシェも、日本のチームと同じように、とても家族的でいい雰囲気の中で過ごせている。今年もチームメイトには、若いマルコ・ホルツァーがいるけど、去年ナオキと一緒に仕事をして、自分よりも若いドライバーとどう付き合っていったらいいか学んだし、それがここでも役に立っているよ」
いつかまた日本に戻ってレースをしたいという“マコちゃん”。今年、富士のWECの際にはちょっと早めに来日し、山本選手と再会するのを楽しみにしているそうですよ。
金曜日、アウディのホスピタリティに、里帰り中のジェームス・ロシター選手が来ました。そこでロイック・デュバル選手とパチリ。
このふたり、2005年ユーロF3時代のシグニチャーでチームメイト。でも、当時はロシターくんがホンダ、ロイックくんがルノーと、それぞれ違うメーカーの育成系ドライバーでした。お互い(ここにルイス・ハミルトンとかニコ・ロズベルグも入っていたわけですが)、どちらが先にF1にたどり着くかということで、友達になんかなれなかったと言います。それが、今ではこの通り。
基本ふたりともナイスガイで、お互いの実力を分かり合ってもいるので、その分、昔はライバル意識もバシバシだったんでしょう。
トヨタのピットで、ヘルメットの後ろに日本国旗をでかでかと書いてあるヘルメットを被るドライバー。
ん? これは8号車のニコラス・ラピエール選手じゃありませんか。彼はフランス人なのですが、フランス国旗の上に日の丸がドーン! と描かれたデザインになっています。母国を封印して、「日本のために頑張るぜ!」っていう意思表示かも知れません。
LMP2クラスに参戦しているG-ドライブ・レーシングは、メカニックのヘルメットがカッコいい! デザインもいいし、ゴーグルとヘルメットの一体感がたまりませんね。
ちなみに、耳の所にヘッドホンを思わせる丸いパーツがついているので、「そこから無線が聞こえるの?」と聞いてみたら……
「聞こえない」
ということでした。つまり、飾りなのか!?