「最終日、我々のドライバーたちは大接戦を繰り広げたが、最終的には素晴らしいペースで走ったカッレ(・ロバンペラ)が表彰台を獲得した。第3戦クロアチア・ラリーでのアクシデント後、最初のターマック(舗装路)ラリーで力強い戦いをしてくれたことをうれしく思う」と語るのは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表。
「今回はすべてのドライバーが良い仕事をしたと思う。ただ、我々にはこのラリーでの経験がなかったため、優勝争いに加わることはできなかった」
「我々はまず、金曜日に路面とグリップレベルについて学ばなくてはならなかった。その経験を基に戦ったその後の2日間は、トップタイムを出すことができたが、それでは少し遅すぎた」
「もちろん、すべてのラリーで勝つことができないのは分かっているし、今週末はチャンピオンシップのために重要なポイントを獲得することができたと考えている」
2戦続けて表彰台に立ったロバンペラは、「今回のベルギーでの最終日はとても良かった。今まで経験してきた日曜日の中で、もっとも激しい戦いのひとつだったし、チームメイトとの競い合いを楽しむことができた」とコメント。
一方、エバンスは「残念ながら、今日は今回のラリーでもっとも悪い1日になってしまった」と最終日を振りかえった。
「今朝は、最初からあまりうまくいかなかった。ハードに攻めたところもあったが、いくつかミスをしてしまいタイムを失った。今日は自分たちのための日ではなかったと思う」
「カッレは非常に強く、素晴らしい結果を残した。全体的に悔しい週末になったが、もう少し良い戦いをすることができたはずだ」
2021年シーズンの終盤戦に入っているWRCの次戦第9戦は、9月9日から12日にかけてギリシャで開催される『アクロポリス・ラリー』だ。2013年大会を最後にWRCカレンダーから外れていたが今年、8年ぶりにシリーズに復帰することが決まった同イベントのステージはグラベル(未舗装路)で、大きな石が転がる荒れた路面も多くある、非常に過酷なラリーとして知られている。