ロッテラーは、チームメイトのエストーレとファントールが自分よりもLMDhマシンに順応するのが容易だったことを認めつつも、ル・マンでの苦難の年月を経ても、自身のモチベーションは衰えていないと断言する。

「モチベーションの面では、情熱はそこにある」とロッテラー。

「いまのクルマは(LMP1とは)違っていて、どちらかというとGTカーに近い。だから、ケビン(・エストーレ)とローレンス(・ファントール)は僕よりも少し居心地がいいかもしれない」

「GTから来たドライバーたちは、よりリスクを冒し、よりプッシュする傾向にある。昔とは違うね」

「僕たちももちろんプッシュしているけれど、以前はもう少しリスクを計算していたような気がする」

「今はもっとリスクを取るようになっているが、そこにはジェネレーションギャップがあるのかもしれない。時々、スタイルの違いに少し驚くことがあるんだ」

「僕はLMP1のほうが居心地がよかった。でも、今でもすごく楽しいし、プッシュしたいんだ。ドライブするクルマは違うけれど、順応してベストを尽くさなければならない」

 ル・マンで4勝目を挙げるチャンスはあと何回あるかと聞かれたロッテラーは「分からない」と返答した

「どうなるか、ひとつひとつ見ていこう」

「うまくいけば、あと数回はチャンスがあるはずだ! 僕としは、まだ充分に仕事ができると思っているよ」

ル・マン4勝目を狙うアンドレ・ロッテラーにとって、2024年は絶好のチャンス。ポルシェ963初年度だった「昨年とは比較にならない」
WEC開幕戦カタールで優勝した6号車ポルシェ963の(左から)ローレンス・ファントール、アンドレ・ロッテラー、ケビン・エストーレ
ル・マン4勝目を狙うアンドレ・ロッテラーにとって、2024年は絶好のチャンス。ポルシェ963初年度だった「昨年とは比較にならない」
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963 2024年WEC第4戦ル・マン24時間レース

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