GT3レースの生みの親として知られるSROモータースポーツ・グループの創設者兼CEOであるステファン・ラテルは、FIA国際自動車連盟を含めた各方面でGTプラットフォームの将来の方向性について議論が続く中、「原点に立ち返る」ような新しいGT3クラスの創設を提案した。
ラテルは、現在のカテゴリーの方向性に懸念を抱いている。その懸念材料には、コストの高騰に加え、新型『メルセデスAMG GT3』やトヨタの『GR GT3』のように、最初からレースカーがあることが前提として設計された、生産台数の極めて少ないスポーツカーの存在が含まれる。
■トヨタに「3年後には出て行ってもらう」とは言えない
ラテルは以前、GT3の「4つの柱」──すなわち「市販車をベースにしていること」「高級ブランドが参画していること」「費用対効果が高いこと」そして「メーカーによる強力なカスタマーサポートがあること」──が、必ずしも充分に尊重されていないと指摘していた。
6月に開催されたスパ24時間レースで自身の懸念を表明して以来、初めてSportscar365の取材に応じたラテルは、GT3の現在の哲学を変更すれば、すでに開発中あるいは近日発売予定のモデルを抱える一部のメーカーを遠ざけてしまう可能性があることを認めた。
