バリザーは「どんな選択をするかはマニファクチャラー次第だ。そして最終的にはコストが決め手になるだろう」と語っている。

「(LM-GTEクラスから)ワークスマシンがなくなってしまえば、(同じ車両を用いる)GTEアマクラスが存続することは不可能だ。その点を念頭に置いておく必要がある」

「第二に、(ハイパーカーの)ビジョンや目標、概要については知っているが、具体的なテクニカルレギュレーションについては把握していない。最終的には規則書を見ないことにはね」

 またバリザーはポルシェがテクニカル・ワーキンググループに参加しながらも『新トップカテゴリー』へ復帰参戦するか、態度を明確にしなかったことを認めている。

「ポルシェは毎年モータースポーツ活動計画を練っている。我々はつねに世界中のモータースポーツの動向を見ている。もちろん、ハイパーカーについても注視している。だが今この瞬間もポルシェとしての戦略があるんだ」

「ポルシェには明確な考えがある。真っ先に、何かを変えたり注力する必要はない。『新トップカテゴリー』がどう成長するか、議論は進めているよ」

 またバリザーは、フォードなどの他メーカーも発言しているように、『新トップカテゴリー』がIMSAウェザーテック・スポーツカーチャンピオンシップにも並行参戦できるような仕組みを望んでいるようだ。

「我々を取り巻く環境、そしてル・マンとWECについては熟知している」とバリザー。

「そしてプロトタイプで成功を収めているIMSAへの関与を強めたいとも思っているんだ」

「WECにIMSAの要素を取り込むというのはいい考えだと思う。コラボレーションは歓迎だし、多くのマニュファクチャラーがそれを望んでいる」

今年のルマン24時間で発表されたハイパーカーコンセプト
マクラーレン・セナGTRコンセプト

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