FIA国際自動車連盟のジャン・トッド会長は、ハイパーカー規定の将来について強気の姿勢であり、プログラムへの参加について対話する可能性のある5つの自動車メーカーを名指ししている。これについて、ヌーブはFIAのトップが量より質の向上に努めていると主張する。

「率直に言って、トップカテゴリーに10のマニュファクチャラーを招き入れる必要はない」とヌーブ。

「2~4メーカーさえ居れば充分だ。近年のLMP1では3つのメーカーによって非常に見応えのあるチャンピオンシップが展開されたしね」

「反対にそれ以上のメーカーを抱えれば、別の問題が生じてくるんだ」

■今後のシリーズ発展に向けてWECが必要なこと

 その一方で、ヌーブは早ければ2021年までにWECの構造とフォーマットを変更する可能性を示唆した。

 昨季“スーパーシーズン”から開始されたル・マン24時間を最終戦とするウインターシリーズのフォーマットを維持することを計画しているヌーブだが、選手権は絶えず変化する自動車産業に寄り添っていく必要があると語った。

「事実、オーガナイザーとプロモーターの立場から、2021年のチャンピオンシップをどのように設定したいかを確認するために、注意を払う必要があるというのが私の信念なんだ」

「世界は急速に変化している。自動車のグローバル市場は以前とは比べ物にならないほど変わっており、絶えずプレッシャーを受け続けている。それは難しいことだが、同時に良いことでもあるはずだ」

「これは多くのことをリセットし、再考しなければならない期間だと思う。シリーズのフォーマットとそのマネジメント方法について再考する良い機会だよ」

「我々は経済的な側面や予算、チームと一緒に移動する方法、ガバナンスプロセスについても注意しなければならないと考えている。これは非常に重要だと思う」

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