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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.07.21 17:37
更新日: 2020.07.21 18:57

新型コロナから復帰のナッセ組31号車キャデラックが総合優勝/IMSA第3戦セブリング

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ル・マン/WEC | 新型コロナから復帰のナッセ組31号車キャデラックが総合優勝/IMSA第3戦セブリング

 総合2位は予選3番手からスタートした10号車キャデラックが獲得。こちらも31号車と同様に、レース中盤からはひとり旅の様相となった。

 対して3位争いは中盤まで6号車アキュラと2台のマツダによって激しく争われ、これを制したマツダ勢が3、4番手で最終盤に突入する。しかし、ファイナルラップで2台が揃ってガス欠でストップ。このまさかの展開で利を得たマスタング・サンプリング・レーシング/JDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックDPi-V.Rが総合3位でチェッカーを受けたことで、“キャデラック・グランプリ”でキャデラック勢が表彰台を独占するという結果がもたらされている。

 開幕戦以来の登場となったLMP2クラスでは、デイトナ24時間ウイナーであるドラゴンスピード・USAの81号車オレカ07・ギブソン(ヘンリック・ヘドマン/グスタボ・メネゼス組)が連勝を達成した。ポールシッターのPR1マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07は2位、エラ・モータースポーツの18号車オレカ07が3位表彰台を獲得している。

■痛かったピットレーンでの同士討ち

 GTLMクラスはポルシェGTチームの912号車ポルシェ911 RSRが予選4番手から抜群のスタートを決め、2台のコルベットを交わしてトップに躍り出ると、そのままレース序盤戦をリード。だが、スタートから30分過ぎ、コース上でストップしたマシンを回収するために出されたFCY中のピット作業で事件は起きる。
 
 ピット作業で912号車を先行した僚友911号車ポルシェが、ファストレーンを走るコルベット・レーシングの4号車シボレー・コルベットC8.Rと接触する。911号車はその反動でピットボックスを離れようとした912号車の左フロント部に車体右後部をヒットさせてしまう。
 
 これによって912号車ポルシェのフロントカウルが脱落し、再度ピットインを余儀なくされる。また、レース再開後には911号車ポルシェの右リヤタイヤがパンク。ポルシェ勢は勝負圏を失うことになった。

 ライバルの自滅によって楽になったコルベット勢は予選2番手の4号車コルベット(オリバー・ギャビン/トミー・ミルナー組)が今季初優勝。ポールシッターの3号車コルベットC8.Rが2位を獲得し、ワン・ツー・フィニッシュを決めた。BMW勢はペースが伸びず4、5位でフィニッシュ。クラス3位には912号車ポルシェが入った。
 
 GTDクラスはエイム・バッサー・サリバンのレクサスRC F GT3(ジャック・ホークスワース/アーロン・テリッツ組)がライバルとの接戦を制し2連勝を達成。スクーデリア・コルサの63号車フェラーリ488 GT3がクラス2位、ターナー・モータースポーツのBMW M6 GT3がクラス3位表彰台を獲得している。
 
 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第4戦ロード・アメリカは7月31日~8月2日に開催を予定している。レースフォーマットは今戦と同じ2時間40分の時間制だ。

LMP2クラスで優勝したドラゴンスピード・USAの81号車オレカ07・ギブソン
LMP2クラスで優勝したドラゴンスピード・USAの81号車オレカ07・ギブソン
第3戦セブリングでワン・ツー・フィニッシュを飾ったコルベット・レーシングのシボレー・コルベットC8.R
第3戦セブリングでワン・ツー・フィニッシュを飾ったコルベット・レーシングのシボレー・コルベットC8.R
3位表彰台を目の前にしてガス欠でストップ。4位となったマツダモータースポーツの77号車マツダRT24-P
3位表彰台を目の前にしてガス欠でストップ。4位となったマツダモータースポーツの77号車マツダRT24-P
第2戦デイトナ、第3戦セブリングで連勝を飾ったエイム・バッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3
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