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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2020.09.17 00:33
更新日: 2020.09.17 00:37

ル・マン24時間:一貴、可夢偉が直前の心境語る。”短期決戦”は「走り出しが重要」

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ル・マン/WEC | ル・マン24時間:一貴、可夢偉が直前の心境語る。”短期決戦”は「走り出しが重要」

 一方、3連覇を目指す一貴も、走り出しからの走行プログラムを気にしている。前戦スパから投入されているローダウンフォースのエアロパッケージがル・マンでも正しく機能するかどうか、その確認が走行初日の最重要課題だという。

「空力のパッケージが変わったことで、まだ100%(マシンを)つかみ切れていないところがあります。ル・マンでどうかは走らせないと分からないところがあるので、明日(木曜)はそれをしっかり見極めたいところです」

「プラス、残った時間で(ハイブリッド)システムのブーストや燃料カットなどを詰めていく必要があります。そういう細かいところ、小さい積み重ねが1周回ってくると大きい差になるサーキットですが、時間が限られているとできることも限られてくる。その分、事前の準備にはいままで以上に時間をかけてきました」

 今年は木曜から金曜の午前中にかけてハードなスケジュールが続くが「コースの状況もどんどん良くなっていくと思うので、あまりドライバーのコンディションばかりを優先して時間を“振り分けすぎる”のも良くないので、(各人が乗る際の)コンディションにばらつきが出ないよう、プログラムを振り分けていくと思います」という。

 昨年のレースを受けて、世の中や周囲になんとなく漂う「7号車に勝たせてあげたい」という雰囲気について尋ねられた一貴は「そう思うのが人間だと思います。僕もそう思わなくはないですし……」と彼らしく素直な心情を吐露した。

「ただ走っている以上は『どうぞ』ともいかない立場ですしね。いつもそうですが、勝つ・勝たないっていうのは自分のできる範疇で決まらないことが多々あるので、自分の仕事をしっかりしなくては、という気持ちの方が強いです」

「気持ちの面は、去年とあまり変わらないかもしれないです。チャンピオンシップとしては、ここで勝たないといけない。勝っても厳しいくらいなので、勝ちたい気持ちは変わらない。それが変わらない以上、かかるプレッシャーも変わりません」

ハードスケジュールではあるものの「ル・マンはそれほどフィジカル的にきついコースではない。それよりは精神的な部分の方が大きいと思います」と一貴。
ハードスケジュールではあるものの「ル・マンはそれほどフィジカル的にきついコースではない。それよりは精神的な部分の方が大きいと思います」と一貴。

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