「ハイパーカーによる耐久レースのエキサイティングな新時代が始まりました。ル・マンでは多くのトップチームと競い合うことになります。ファンの皆さまはそれを心待ちにしていると思いますし、我々も同じ気持ちです」と語るのは、村田久武TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表。

「TOYOTA GAZOO Racingが、この新時代のスターティンググリッドに立てることを誇りに思います。我々のWECプロジェクトの第一段階を締めくくったTS050ハイブリッドでは、レーシングハイブリッド技術の向上に徹底的に取り組み、お客様のための“もっといいクルマづくり”に繋げてきました」

「ここからは第二段階に入り、将来、もっとエキサイティングなスポーツカーをお客様にお届けできるよう、レーシングハイブリッド技術の限界をさらに押し上げ、ふたたび“ワンチーム”で戦っていきます」

トヨタTS050ハイブリッドに代わってWECの最高峰クラスに投入されるトヨタGR010ハイブリッド
トヨタTS050ハイブリッドに代わってWECの最高峰クラスに投入されるトヨタGR010ハイブリッド

 チームのテクニカル・ディレクターを務めるパスカル・バセロンは、トヨタGR010ハイブリッドについて「TS050ハイブリッドと比較すると、車重やパフォーマンスのパラメータに大きな違いがあり、新たに必要となるシステムもまったく異なるため、エンジニア、ドライバーの双方ともに短期間で多くのことを学ぶ必要があった」と述べた。

「2020年10月にポール・リカールでGR010ハイブリッドを初めて走らせて以来、集中的なテストプログラムをこなし、クルマのキャラクターと新たなミシュランタイヤについて着実に学んできた」

「テストにおいてはよくあることだが、時には順調にいかないこともあったが、最終的には目標としていた走行距離をこなすことができ、デビュー戦の前に狙いどおりすべてのテスト項目を完了できた」

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