ペースを上げられない60号車はその後、31号車と01号車キャデラックにも抜かれ4番手にドロップ。5位となった55号車マツダの前でフィニッシュした。2位争いは最終盤までもつれ、残り2周でランガー・バン・デル・ザンデ駆る01号車がフィリペ・ナッセの31号車にマシン同士を接触させながらオーバーテイクし2位を掴み取った。
LMP2クラスでは、ポールスタートながらレース開始直後に一度順位を落とし、そこから再逆転を果たしたPR1マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソン(ベン・キーティング/ミケル・イェンセン組)が優勝。GTDクラスは5番手スタートから徐々に順位を上げ、2度目のピットイン直後に首位に立ったパフ・モータースポーツの9号車ポルシェ911 GT3 R(ザック・ロビション/ローレンス・ファントール組)が逆転勝利を収めている。
GTLMクラスはコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC8.Rと僚友4号車のマッチレースに。序盤はポールシッターとなった3号車がチームメイトをリードする状況が続いたが、こちらも2時間目を前に迎えた2度目のピットストップで順位が変動。ピットアウト時に専用レーンを外れるインシデントがあったものの、4号車コルベットが僚友からトップの座を奪い、残りの50分弱のスティントで順位を守ってトップチェッカーを受けた。
トミー・ミルナー/ニック・タンディ組の優勝は、ノンタイトル戦となったことからGT3仕様のABSを装着して戦ったことが明かされた第3戦デトロイトを除けば、今戦が今シーズン初めてだ。ウェザーテック・レーシングの79号車のポルシェ911 RSR-19はクラス3位でフィニッシュした。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第10戦はNTTインディカー・シリーズとの併催レースとして、ロングビーチで10月24~25日に開催される。