その後もフランス人ドライバーの勢いは止まらず31号車のピットイン後、チームメイトであるアレックス・リンの02号車キャデラックに追いつくと、レースの折り返しを前にコース上で料理完了。自らのミスで失ったポジションを取り戻すことに成功した。

 ルーティンのピットイン後、ブルデーからステアリングを引き継いだバン・デル・ザンデは、縁石が剥がれるアクシデントとGTDカーのクラッシュによる計2回のセーフティカーランでギャップがリセットされたものの、その都度ライバルの追撃を振り切り73周目の終わりにトップでチェッカーを受けた。

 3.761秒差の総合2位は02号車キャデラック、3位にJDCミラーの5号車が入ったことで第2戦セブリングに続き、ロングビーチでもキャデラック勢が表彰台を独占している。

 GTDプロクラスでは、予選最速タイムを記録したコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC8.Rがレース前半戦をリードする。しかし、スタートから40分過ぎに迎えたピットインのタイミングで、作業中のコルベットからホイールナットが脱落し、これが同じくピット作業中だった2番手の9号車ポルシェ911 GT3 R(パフ・モータースポーツ)を直撃。ポルシェのラジエーターに穴を開けてしまう。

 レースコントロールはこの一件をペナルティの対象とし、首位コルベットはレース折り返しの直前にドライブスルーペナルティを受けた。

 後半戦は上位2台の脱落により、クラス3番手からスタートした23号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシング・チーム)がクラストップとなり、ロス・ガン/アレックス・リベラス組がそのままポジションをキープしてGTDプロ初勝利を手にした。僅差の2位はバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3。クラス3位には一時4番手に順位を下げたコルベットが入っている。

 GTDクラスはBMW M4 GT3での2戦目を迎えたポール・ミラー・レーシングの1号車がポール・トゥ・ウインを達成。アキュラのアニメ作品『チアキのジャーニー』カラーをまとった66号車NSX GT3 Evo(グラディエント・レーシング)がクラス2位となり、バッサー・サリバンの12号車レクサスが3位表彰台を獲得した。

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の次戦第4戦ラグナ・セカは4月29日~5月1日、同じくカリフォルニア州のウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで開催される。

GTDプロクラスを制した23号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシング・チーム)
GTDプロクラスを制した23号車アストンマーティン・バンテージGT3(ハート・オブ・レーシング・チーム)
ポール・ミラー・レーシングの1号車BMW M4 GT3
ポール・ミラー・レーシングの1号車BMW M4 GT3
『チアキのジャーニー』カラーでロングビーチ・グランプリに臨んだ66号車アキュラNSX GT3 Evo(グラディエント・レーシング)
『チアキのジャーニー』カラーでロングビーチ・グランプリに臨んだ66号車アキュラNSX GT3 Evo(グラディエント・レーシング)
優勝したランガー・バン・デル・ザンデ(左)とセバスチャン・ブルデー(右)
優勝した01号車キャデラックのランガー・バン・デル・ザンデ(左)とセバスチャン・ブルデー(右)

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