クナウスはサルト・サーキットでのラップタイム予想について、「ターゲットは少し変動している」としながらも、チームとしては「GTEの少し下」、つまり総合争いの最後方に位置することを望んでいると述べた。なお、ガレージ56車両には、賞典外での参戦となるため、順位認定の対象外となる予定だ。

 ヘンドリック・モータースポーツ、NASCAR、シボレーは、ハイブリッドパワートレインを搭載するかどうかなど、このクルマの技術的な詳細をまだ明らかにしていない。

 ヘンドリックの社長兼ゼネラルマネージャーであるジェフ・アンドリュースは、充分な信頼性を確保するため、エンジンの開発に大きな力を注いできたと説明する。

「走行距離は、我々があまり経験したことがないものだ」とアンドリュース。

「我々はカップ・シリーズではひとつのエンジンを2レース使用するため、マイレージの観点からすると1200~1400マイル(1930〜2250km)ほどとなる」(※通常、ル・マンの決勝走行距離はトップカテゴリーで5000kmを超える)

「我々は、パートナーと協力してこのエンジンを開発している。ECRはキャデラックV8の世界で、多くの経験を持っている」

「これは素晴らしいグループ・プロジェクトであり、これまでのところ、エンジンの信頼性の面ではとても満足している」

 マシンがハイブリッドシステムを搭載するかどうかという質問に対して、クナウスはこう答えた。

「いまは、そこに足を踏み入れることができない」

「それは最初に発表されていたものだが、まだそれを披露することには踏み切れない」

ジミー・ジョンソンと話すチャド・クナウス。NASCARカップ・シリーズで5連覇含む7度のタイトルを獲得している伝説のコンビでもある
ジミー・ジョンソンと話すチャド・クナウス。NASCARカップ・シリーズで5連覇含む7度のタイトルを獲得している伝説のコンビでもある

 クナウスはさらに、マシンの開発作業を「感情のジェットコースター」と表現し、NASCAR、IMSA、シボレー、グッドイヤーのサポートを得ていることを踏まえ、この種のプログラムがもたらすプレッシャーについて言及した。

 NASCAR車両によるル・マン参戦は1976年が最後だが、2台とも完走はしていない。

「我々は、我々ができる適切な方法、つまり速く走ることで、ヘンドリック・モータースポーツを象徴したい」とクナウスは語る。

「だが、腰を落ち着けて、いま我々が挑戦しようとしていることが何であるかを考えるならば、我々はプロフェッショナルでありたい。したがって、NASCARコミュニティとして何ができるか、ヘンドリック・モータースポーツが何であるかを示し、24時間レースに挑戦したいと思う」

「それ自体が、極端な挑戦なんだ。この何十年の間、24時間走行をするのに苦労してきた人たちがいるんだからね。それはクルマだけでなく、人々やコース上の他のクルマについても同様だ」

「ヘンドリック・モータースポーツとNASCARを代表して、いかにベストを尽くすか、それが我々のアプローチだ」

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