フランスでタイヤを製造するミシュランは現地でのロックダウンの影響で、「6月末の公式テストに間に合わせるのが本当にギリギリ。そこからタイヤを作り変える余裕はなかったので、その時点で“見込み”で作って完成していたものから、持ち込みタイヤを選んだ」(小田島広明氏)ため、通常の年のような“ベストな開幕仕様”で戦えたわけではなかったのだ。

 そしてもうひとつ、同じミシュランを履くMOTUL AUTECH GT-RとCRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの差もやや気になるところだ。

 昨年未勝利のMOTULに対し1勝を挙げたCRAFTSPORTSは、今回の予選Q1で平手晃平が3番手タイムを奪うなど、MOTULを上回るパフォーマンスを見せる。ある程度のデータも共有されているため、MOTULと同様の悩みを抱えているかと思いきや、千代勝正によれば低速コーナーはとくに苦ではないという。

「課題はピークと決勝アベレージの両立ですかね」とレース後の千代。その表情からは「ピークかアベレージ、どちらかなら出せる」というかすかな自信も漂う。次生も「3号車はベースセットという点では、僕らよりいいところにいるのかも」と認めた。

予選Q1では3番手タイムもマークしたクラフトスポーツの平手。「この体制で3年目になり、ようやく自分たちの組み立てができるようになってきた」とクラフトスポーツの田中利和監督は言う。宮田雅史エンジニアは「共通サスペンションの理解には四苦八苦しています。今週末もドタバタといろいろやり倒しました」。
予選Q1では3番手タイムもマークしたクラフトスポーツの平手。「この体制で3年目になり、ようやく自分たちの組み立てができるようになってきた」とクラフトスポーツの田中利和監督は言う。宮田雅史エンジニアは「共通サスペンションの理解には四苦八苦しています。今週末もドタバタといろいろやり倒しました」。

「いまは2台とも悩みながら、別々の方向でやっている。シーズンが進んでどちらかが速いとなったら、そっちに合わせていくかもしれない」(ロニー)。

 第2戦向けのタイヤは公式テスト後に決定済みで、開幕戦の結果は反映されない。目指すはV字回復だが、試練はもう少し続きそうな雰囲気だ。

今季の新型エンジンNR20Bでは、プレチャンバーイグニッションを導入したと推察される。「もちろん他社と比べたらやらなければいけない部分はあるけど、フィーリングが悪いわけではない」と次生。ボッシュの制御についても、不満がないところまで詰められているという。
今季の新型エンジンNR20Bでは、プレチャンバーイグニッションを導入したと推察される。「もちろん他社と比べたらやらなければいけない部分はあるけど、フィーリングが悪いわけではない」と次生。ボッシュの制御についても、不満がないところまで詰められているという。

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