ホンダと交渉をしているかという問いに対し、カルテンボーンは「私に言えるのは、『イエス』ということだけです。彼らとは話し合いを行いました」

「ですが、私たちはエンジンについてオープンな状態です。いくつか選択肢があります」

「近いうちに決断を下さなければなりません。早い段階で決まれば、それだけ開発の面で有利になります」

「どういう条件で合意できるかによります。今のところ、完全にオープンな状態です」

 フェラーリからホンダにスイッチする場合、ザウバーは経済的なメリットを得られるものと考えられている。一方でホンダにとっては、ザウバーとの契約は開発上、プラスに働くだろう。ザウバーはヒンウィルにトップクラスの施設を持ち、チームの成績は近年落ち込んでいるものの、ポテンシャルは大きい。また、マクラーレンと異なり、ザウバーとの契約には日本人ドライバー起用についての条件を盛り込める可能性があり、傘下のF2選手権ドライバーの松下信治がスーパーライセンスの条件をクリアすれば、F1に昇格させることが可能になるかもしれない。

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