そして予選Q2ではストフェル・バンドーンまでもが同じ場所で餌食となり、モナコ初走行の新人は全員がクラッシュを演じることとなった。

バンドーン「クラッシュしたよ、ごめん」

マクラーレン「了解。完全にマシンをスイッチオフしてくれ」

 決勝ではさらに荒れた。まず何事もなく全車がクリアしたかに見えた1周目だったが、混乱の中で小さな接触はあり、セルジオ・ペレスはフロントウイングにダメージを負った。

フロントウイングを破損したセルジオ・ペレス
フロントウイングを破損したセルジオ・ペレス

FIN「エアロバランスはどう? 翼端板に小さなダメージがあると思われる」

ペレス(以下、PER)「あぁ、ダメージを感じているよ」

 16周目にはフロントウイングの左側ステーが破損して脱落し、ペレスは早めのピットストップを余儀なくされた。これによって後方に下がり苦しいレースを強いられたペレスの苛立ちは募り、エンジニアからの指示にもフラストレーションを露わにした。

FIN「エンジン温度がクリティカルだ。オーバーテイクできそうにないなら間隔を空けて走ってくれ」

PER「安全のために(フロントウイング交換で)ピットインさせたんだから、エンジンがブローアップしたって誰が気にするんだ!」

 セーフティカーが明けたレース終盤にはバトルが激しさを増し、エンジニアからのセッティング変更指示に対しても苛立ちを見せた。

FIN「イエロー7ポジション9、グリーン1……」

PER「僕にクラッシュさせたいのか!? XXX! 静かにしてくれ! 100%集中が必要なんだ!」

 そして71周目にはラスカスで強引にダニール・クビアトのインを刺してクラッシュしてしまった。モナコを得意とするペレスだが、フラストレーションが彼の集中力を奪い、残念な結末を呼んでしまったことは明らかだった。

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