「この2戦での失望は、あなたとチームの関係をどれだけ傷つけましたか?」「本当に心からチームを許せましたか?」「話し合いは、どちらから? あなたから電話をしたのか、チームから電話があったのか? それともあなたが直接ファクトリーにいったのか?」などなど、政治部らしい細かくもキツーい質問をぶつけました。
それでも嫌な表情ひとつすることなく「数日間はチームと距離を置いていたけど、僕のほうから電話をして電話で話した。クリスチャン(ホーナー)とエンジニアと……」などと説明するところを見る限り、リカルドの心中では、すっかり事件は過去のことになっている様子でした。
ほとんどの質問がリカルドに向けられ、ザウバーの同士討ち騒動で盛り上がるかと思われたマーカス・エリクソンは後列で隣のセルジオ・ペレスと何やら耳打ちし合ってニヤニヤ。その後、ペレスは隣のフェリペ・マッサと真剣な顔でしばし話し合い、最後はマッサがペレスを「このヤロー!」と小突いて笑う場面も。リカルドが延々と質問に答えている間、彼らはどんな与太話をしていたのか? ちょっと気になったりもしますが、おそらく、ここには書けないような、くだらない話だったりするのでしょう……。