WECデビュー戦で勝利を飾ったフェルナンド・アロンソ(8号車トヨタTS050ハイブリッド)

 公平を期すために言うと、アロンソが一貴やブエミよりも遅いのは当然のことだ。このふたりは多くの経験を持ち、マシンとシリーズのすべてを知り尽くしているドライバーだ。

 一方のアロンソは非常に優れた才を持つとはいえ、基本的にはスポーツカーレースの“ルーキー”である。トヨタのドライバーとして初めてのレースで、彼は大きなミスを犯すことなく、言われたことをした。そしてその結果、使命は達成された。

 初勝利は果たされ、これからはル・マンでの“大勝負”について考え始めるべきタイミングだ。しかし、ワン・ツー・フィニッシュというトヨタにとっては素晴らしいリザルトに、なにか後味の悪さがあるのはなぜだろう? 外からは見えない物事は常にあるものだ。

 まず、燃料流量計の申告の誤りは、TOYOTA GAZOO Racingのようなチームらしくないミスであり、その犠牲は大きかった。小林可夢偉らの7号車トヨタTS050ハイブリッドは他のすべてのマシンから1周遅れでスタートしなければならず、ドライバーたちは大きな不利益を被った。

 レースの状況と、マイク・コンウェイおよび可夢偉の非常に印象的なレースペースにより、不運な7号車トヨタは最後のピットストップの後、時間内に戦いに戻ることができた。だが彼らにとって残念なことに、トヨタには最後のピットストップ後のバトルをドライバーに禁じたレース前の取り決めがあったようで、それでおしまいだった。ブエミ、一貴、アロンソには固定されたポジションと優勝が与えられ、一方のコンウェイ、可夢偉、ホセ–マリア・ロペスは2位となった。

 レースにおいてトヨタTS050ハイブリッドには信じられないほどの競争力があり、他のどのノンハイブリッドのLMP1マシンもその勢いを止めることはできなかった。時折ノンハイブリッド勢が近づく場面もあったが、実際のところ彼らのレースペースは不足していた。

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