──冬のテストでは、たとえばフェラーリやアストンマーティンは手の内を明かさないままだった印象です。今季のアルファタウリ・ホンダは、彼らより前に行けそうですか?
ガスリー:どうだろう。ファクトリーではライバルチームのデータも、ある程度は解析してると思う。僕が走った感じでは、僕らの方が少し上かなという感じだけど、でもさっきも言ったように、彼らがその時点でどんなコンディションで走ってたかはわからないからね。それが本当にわかるのは開幕戦だけじゃ不十分で、もう1、2レース経ってからじゃないかな。
──開幕戦の目標は?
ガスリー:いつも同じだけど、できるだけ上の順位でチェッカーを受けることだ。そしてその前提として、マシンが現時点で持っている性能を100%引き出すことだ。勝てるポテンシャルのあるマシンで4位になってもうれしくないけど、入賞がせいぜいのマシンで表彰台に上がれたら、物凄い達成感を感じるだろうからね。
ただ開幕戦というのは、全レースのなかでもかなり特別な週末だ。マシンの信頼性は100%じゃないし、ドライバーもスタッフも数カ月間レース本番から遠ざかってた。そんな状況で、最初からいかに自分の能力を全開で発揮できるかが、明暗を分けるだろうね。
──今年は同じサーキットで直前にテストが行われ、アルファタウリ・ホンダは最多周回をこなしました。少なくとも、信頼性についてはクリアしているのでは?
ガスリー:そこは本当に自信が持てる部分だと思う。特にパワーユニットの信頼性は素晴らしかった。
──アルファタウリ・ホンダは来季以降、コンスタントに上位5番手を狙える実力を備えそうですか?
ガスリー:難しい質問だね。来季の開発について話すのは、あまりに時期尚早だし。バジェットキャップの問題も絡んでくるし、今季の開発から来季の開発へといつ切り替えるのか、タイミングの問題もある。その時点で、今季どれぐらいの戦いができているかによるね。とはいえどのチームも、実質的には6月以降はほとんどアップデートは投入せず、来季型の開発に重点を移すんじゃないかな。